花粉症のバリア

花粉症のバリア対策をしていますか?今年は花粉症の人は困ったことになりそうです。今年の春のスギ花粉の飛散量は昨年に比べ、「2倍以上になる地域もある」と、日本気象協会が予測しています。花粉症は人間が本来持っているバリア機能が低下してくることに原因があると言う説があります。私にとっては、花粉症は関係ないと思っていました。ところが3年前に連続してクシャミが出るようになり、目頭や目じりがやたらと痒くなって、耳鼻科に行ったら花粉症と診断されました。日本人の20パーセント、つまり5人に1人は花粉症に罹っているというデーターがあるそうです。花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻みずなどのアレルギー症状を起こす病気です。季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。私たちの体の中でなにが起こって花粉症の症状がでるのでしょうか。私たちの体は、‘花粉’という異物(アレルゲン)が侵入するとまず、それを受け入れるかどうかを考えます。そしてこれを排除するように判断したら、これに反応する抗体をつくります。この物質を「IgE抗体」と呼びます。「IgE抗体」ができた後、花粉が体内に入ると、鼻の粘膜にある肥満細胞の表面にある抗体と結合します。その結果、肥満細胞から化学物質(ヒスタミンなど)が分泌され、花粉をできる限り体外に放り出そうとします。それがくしゃみとなったり、鼻水で流したり、鼻づまりにして中に入れないよう防御するなどの症状がでてくるのです。

花粉症はある年から突然発症します。

花粉症は肉体的な苦痛だけでなく、イライラ、憂うつを引き起こしたり、外出が憂鬱になったり、精神的にも変調をきたして、日常生活に大きな影響を与えます。いま花粉症になっていないからといっても安心はできませんよ。私も3年前までなんともなかったのですから。なぜある年から急に発症するのでしょうか?このことの説明によく言われるのが、アレルギーコップという例え話です。「IgE抗体」が一定レベルまで肥満細胞に結合した時を感作が成立したと言って発症のための準備ができたことになります。それまでは表面的にはなんともありません。ですからある年に突然に花粉症が発症したように思えても、それまで体内では発症のための準備が着々と進んでいたわけで、このことを理解しやすくするためにアレルギーコップという表現が使われます。すなわち、体内のアレルギーのコップに長期間かけて発症原因を貯めていき、ついに満杯になって、それがあふれると突然に発症するというものです。ですから今年まで何ともなくても、身体の中では着々とコップの中へ発症原因を貯めて行っているかもわかりません。

花粉症のバリアグッズ

スギ花粉の飛散は1月下旬から始まります。日本気象協会によりますと、今年は北部は例年より少なめですが東海地方より西は非常に多い飛散量になると予測しています。となると花粉症対策のバリアグッズも早めに考えておいたほうがよさそうです。最近動物実験などから、レンコンの成分に抗アレルギー性効果と免疫活性化効果があることが発見されました。レンコンの成分が、体内のアレルギー反応を増幅させるリンパ球の発生を抑え、結果として花粉症の原因となる抗体の発生を抑えるという。さらに、アレルギーを抑えることで知られる乳酸菌を加えることで、原因となる抗体を約1・2倍減らすことができ、相乗効果も期待できるそうです。この治療法だと、いままでのような対症療法ではなくて根本的な体質改善治療として、副作用もなくて有効な治療法だということです。自宅で簡単にできる花粉症治療の対症療法として「温熱療法」というのもあります。温熱療法は体温より少し高い42〜43度の水蒸気を1回に10分ほど吸い込む方法です。最近では、家庭用の小型の蒸気吸入器も発売されているので、症状がひどい場合には利用してみてはどうでしょうか。

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